2月のある日、何気なく左手を見ると薬指の先が曲がっていることに気付きました。
01


薬指以外はまっすぐに伸びてますが、左手の薬指の第一関節だけが内側に45度ほどクニュっと曲がってるんですね。
特に痛みは無く、右手を使って伸ばしてみると一旦まっすぐになるのですが離すとまたくにゅっと。
02

なんじゃこりゃ?と思いつつネットで検索してみると、どうも突き指の一種の「マレット変形(マレットフィンガー、槌指)」と呼ばれるものだそうな。

(参照:日本整形外科学会サイト)

突き指や打撲などによって、指を伸ばしている筋肉と骨を繋ぐ腱(伸筋腱)が切れるのがその原因なのだとか。
手の甲の方向に指先を引っ張る腱が働かなくなることで指先が曲がったままになるのですね。


10mallet_finger_02


痛みが無いからと放置していると一生曲がったままになるとの事ですので、慌てて近所の整形外科へ行ってレントゲンを撮っていただくと、やはりマレット変形との診断。
「骨は折れてはいませんね」という医師のお言葉に少し安心したのですが、よくよくお話をお聞きすると、
・腱がつながった骨が欠けている場合の方が治りが速い。
・腱が切れている場合、装具で固定して腱が元のようにつながるまで待つ「保存的療法」により全治2か月~3か月
との事。
11mallet_finger_04

ただ骨が折れていた場合の「手術的療法」は指先から鋼線を打ち込むんだとか。
打ち込んだ鋼線はまた後で抜かなきゃいけません。
やはり折れてなくてよかったと思うことにしましょう(汗)


そして医師から紹介を受けた装具士さんにて固定装具をあしらっていただきましたよ。
03

これを外さずに約3か月辛抱しなきゃならんのです。


でも左手薬指だったのは不幸中の幸い、人差し指や親指に比べると薬指の先なんてほとんど使いませんからね、と思っていたのも束の間。
左手薬指の先って、ケガをしてみると結構使っていた事に気付くのです。

例えば、、
1)車を運転する際の運転席でシートベルトを装着しようとする時。
ベルトの金具をつかんで引っ張り伸ばす際には左手薬指が重要なのですね。
親指人差し指中指の3本だけだととても引っ張りにくいのです。
(もちろんステアリング操作やシフトノブ操作も)


2)電車で立っているときの吊り革つかみ。
これも指3本では電車が揺れた際などに不安が走ります。

3)トイレを済ませてトイレットペー(以下略)


うーん、当分不便な日が続きますね。


そして更に不便なのが釣りの仕掛け自作。
私は毎年この釣れにくい時期は初夏の豆アジサビキ釣りに向けてアジ針0.3号のバラ針を使ったサビキ仕掛けを量産するのですが、ここでも左手薬指の存在の大きさに気付くのです。
特に針に疑似餌のピンクスキンを巻く工程。

ピンクスキンを針に巻く際には5mmほどの幅に切ったスキンを針に結び付けて固定してから巻き付けていくのですが、これがほとんどあやとりのような作業なのです。

以下は数年前に家内に撮影を協力してもらった画像ですが、
親指と人差し指でスキンの端を持ち、中指と薬指にスキンを巻き大き目の結び目を作り、
06サビキ

薬指に引っ掛けた大き目の結び目にハリスを結んだ針を引っ掛けて締めこむのです。
07サビキ仕掛け


これを薬指抜きでやろうとするとめちゃ難しいのですよ。
中指・薬指の代わりに中指・小指でやろうとしたら指がつりそうになり作業効率も落ちること甚だしい。

代替策をあれこれ考えて悪戦苦闘しましたが、結論としては豆アジサビキ仕掛け自作には指10本が健康である必要があるということがよく分かった次第です。
当面は市販の仕掛けに頼らざるを得ないかなあ。

皆様もお怪我にはご注意ください。
もちろん新型コロナウイルス感染症予防もしっかりと。

志村けんさんのご冥福をお祈りします。

にほんブログ村 釣りブログ 近畿釣行記へ