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さて6月20日(土)に釣りましたタコ22匹のうち小さな1匹をリリースした後の持ち帰り明石ダコ21匹は帰宅してすぐに下処理しましたよ。

■タコの下処理方法■
数が少ない場合は納竿して船が港に戻っているうちに捌くと生ゴミが減ります。
数が多い場合はナイフで目と目の間を刺して脳を破壊して締めるだけでもOKです。(締まると色が白くなります)

タコを持ち上げ、頭(腹部)をめくって胴体と頭を繋いでいる筋を引きちぎります。
頭をひっくり返したら内蔵、目玉、くちばしを引きちぎります。
⇒慣れないうちはキッチンバサミで切り取るのが簡単です。
船上で捌く場合、内臓は船内のゴミ箱に入れず海へ帰します。


今回は船の上で締める時間の余裕が無かったのため、タコが入ったビクを生簀から取り出して底の海水を捨て、ビクごと大きなポリ袋に入れてクーラーボックスに入れて持ち帰りました。


胴体をつかんで持ち上げたタコの目の下あたりをキッチンバサミで胴体と下半身の間で切り離し、上半身と下半身は別々にジップロックに入れて次々と捌いていきます。

21匹を捌き終わって最初に捌いたタコを見ましたら、あーら、まだ細胞は元気に生きているんですね。


人間で例えるとへその辺りで上半身と下半身を切り離した1時間後、みたいな状態ですよ。恐るべしタコの生命力。


そういえば半夏生(今年は7月1日)の時期に関西ではタコを食べる習慣がありますが、その理由は
1) 農作物の根がタコの脚が海底に張り付くようにしっかり根を伸ばして育って欲しいという願い。
2) 暑くなる季節にタウリンを豊富に含むタコを食べることで無病息災を願う。
という事だそうです。
確かにこれだけ生命力が強ければあやかりたくなりますね。



この日の夜は出掛けましたのでタコはジップロックに入った状態で冷凍庫へ放り込み、翌日6月21日(日)はまた須磨海岸へ。

人呼んでベランダの皇帝:元気屋マッキーさん、ベランダの海神(怪人?):オレンジマンさん達とキス釣りを楽しみます。
この日もピンギスがたくさん湧いてました。
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次々ダブル、トリプルと連掛かり。ダブルで来るとアタリと引きが気持ちいいですね。
そういやキス釣りは何カ月ぶりでしょう。

1時間で20匹釣ったところで大きく育ってくれることを願いこの場所を離れ、次は千守突堤へ。
東側の突堤では須磨キス釣りの前年間最強王者:ぷーちゃんさんや須磨の守護神:あおちゃんらと共に前日一緒にタコ釣りに行ったたかじゅんさんの姿も。

たかじゅんさんどんだけ釣り好きやねん、と言い掛けましたがあんたが言うなと叱られそうなので自粛(汗)

たかじゅんさんの狙いは最初サビキ釣りで豆アジを釣ってそれを餌に青物狙いのウキ釣りノマセ釣り。
アミエビが古いからか豆アジが釣れないとおっしゃってたのでその横で先ほど吉川釣具店で買ったばかりのアミエビとサビキ仕掛けを投げ込んでみましたが、ありゃホントに豆アジいませんよ。
1時間ほどやって釣れたのは10cmを超えた小アジ3匹⇒たかじゅんさんの餌用
10cm未満の豆アジ:5匹。

時速5匹ってちょっとあんたあんた!100匹釣るのに20時間かかるやん!!

浅場に場所を変えたり小サバを避けるテクニックを駆使したりしてますがこの日の明るくなった千守は豆アジが触ってきませんね。

ま、例年千守が釣れなくなったら須磨浦漁港で釣れ始めるので、今年もそうだろうと漁港へ移動。

結果その後1時間で137匹と良い感じでした。
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この日のポイントはこちら。
図1

もう少し暑くなったら漁港西波止の漁船の間も釣れ始めるでしょう。


昼前に帰宅しましたら早速豆アジの下処理をして冷蔵庫へ。
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千守の5匹と須磨浦漁港の137匹の計142匹程度でしたら40分程度で捌けるようになっています。

処理済みの豆アジが入ったジップロックを冷蔵庫に入れながら、そうそう昨日のタコはちゃんと凍ってるかな?と冷凍庫も明けてみましたらとてもいい感じに冷たく固まっています。

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さて上の画像でジップロックの右上の方が青い氷になっているのにお気づきでしょうか。

人間を含む脊椎動物の血液は、ヘモグロビンという鉄が結合した色素が酸素の運搬の役割を果たしており、このヘモグロビンが酸素と結びつくことで赤色を呈しています。
動脈の血液は鮮やかな赤で、静脈のそれは黒っぽいのは酸素が消費されるからなのですね。

一方、無脊椎動物であるタコ、イカ、エビ、カニなどの血液の場合、ヘモシアニンという銅が結合した色素が酸素の運搬をしているとのこと。
ヘモシアニンという物質は本来は無色透明なのですが、酸素と結びつくことで青色を呈し、酸欠状態で窒息死すると無色透明になるのです。

よってこの「青い血液」が出ているという事は血液の中に酸素が多く残った状態で活け締めできた証しなのです。

他のタコのジップロックも確認するとどれもいい感じです。
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サファイアかアクアマリンのような色の血液のタコ、これは絶対旨いですよ。食べるのが楽しみ楽しみ。
図2



■豆アジカウンター2020■
5月23日 千守東突堤東向き    1匹
5月26日 千守東突堤東向き    5匹
5月28日 千守東突堤東向き     13匹
5月29日 千守東突堤東向き     21匹
5月30日 千守東突堤東向き     16匹
6月 3日 千守東突堤東向き      57匹
6月 6日 千守東突堤東西     180匹
6月 7日 千守東・須磨浦漁港     51匹
6月10日 垂水漁港中央4番     100匹
6月12日 千守東・須磨浦漁港  228匹
6月14日 千守東突堤        27匹
6月17日 千守東突堤      103匹
6月21日 千守東・須磨浦漁港  142匹
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2020年 合計                944匹

2020年の目標2,020匹まであと1,076匹!
しかしノーカウントとする10cm以上のサイズの比率が高まってきてなかなか数が伸ばせていません。
急がなきゃ!

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船の上ではタコを入れやすく鮮度を保ちやすいタコパラビクがおススメです。