播磨と摂津の境目から

垂水在住のもとと申します。 人生楽しんでます。

カテゴリ: 自作・料理

釣りの楽しさの要素はたくさんありますが、私にとっては自分で釣った魚を自分で料理をし、その魚が釣れた瞬間を思い出しながら食べてお酒を飲む事がかなり上位に入ります。

これって考えてみれば他の趣味にはない面白さですよね。
野性の生き物を生け捕りにして生で食べる、ってどんな野蛮な行為やねん、と(笑)

でも四方を海に囲まれ四季折々の魚が獲れる日本に生まれたからにはその旨さを思う存分楽しみたいところです。
旬の魚は本当に旨いです。それも季節に応じたお酒と一緒に食べると至福。

初夏の豆アジ唐揚げ、明石のタコ刺しでビール
秋のキスやハゼの天ぷらならぬる燗の日本酒
子持ちマコガレイの煮付けアコウの酒蒸しならば熱燗ですかね。


冬場は魚の活性は下がりますが越冬に備えて脂が乗った魚もとても旨いです。
釣り物の天然の魚は食材として一級品ですから、私のように包丁さばきや微妙な味付けは苦手、要するに料理が下手でもシンプルな料理でとても美味しくいただけるのですね。

真鯛


土曜日に釣った31.5cmの真鯛(別名:大き目のチャリコ)、伯楽の大家さんにいただいた52cmのハネ、日曜日のガシラももちろん美味しくいただきますよ~。
魚



まずは真鯛とハネ。

三枚におろして皮を剥いだら日本酒で表面を洗います。
ハネ

それをジップロックに入れて空気を押し出し、冷蔵庫で寝かせること3日。
サク

その間、たかじゅんさんから「ハネはムニエルが美味しかった」というお話をお聞きしましたがその時には皮を剥いでしまっておりました。
ムニエルはパリッとした皮付きじゃないと美味しさが半減しますよね。

ではどうするか。
洋風にカルパッチョなども考えましたが、私の今年の生活のテーマは「和」。

日本の良さを再認識する年にしようと思っていますので、ここはやはりお刺身ですね。
刺身1

そしてガシラはこれまた和の代表的汁物の味噌汁に。
下処理をしたガシラに熱湯を回し掛け、ヌメリや血合いを落としたら熱湯で煮る事20分。
ダシ

ポイントは下処理をしっかりとして臭みを残さずに旨味を取り出す事です。

丹念にアクを取ったら火を止めて自家製の味噌を溶いて完成!

味噌0

この味噌は毎年晩秋にその年の大豆をどっさり茹でて仕込んでいるものです。
味噌1

 乾燥大豆:2,000g
 塩   :   960g
 米麹  :1,600g
味噌2
画像左は仕込んだばかりのもので、これが1年後には右の色になります。

では家族でいただきましょう。
刺身2

和、ウママママーーー(゜Д゜)
刺身は3日熟成させたことで、プリプリ感は無くなるもののその分うまみが増し、モッチリした身の弾力と相まってこりゃ旨い!

ガシラの味噌汁は身の旨味はダシとしてしっかり出ており、味噌の香りとガシラの香り旨味がベストマッチです!
味噌汁

うーーん、満足!

でもこれで40cm超えの真鯛ならもっと食べ応えもあるだろうなー。
カレイやアイナメの煮付けも食べたいな。

これはまた釣りに行かねばなりませんね。うひひー!


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12月7日(土)に須磨で釣った24.5cmのアコウ
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ハタ科の魚は大きいほど旨いといいますのでサイズ的には物足りないのですが、いただいた命、丁寧に料理して美味しくいただきますよ。

さあどういう食べ方をしよかと、皆さんからブログコメントなどでいただいたおすすめ料理法を踏まえて考えますと、やはりこのサイズであれば刺身にするには量が少々物足りず、アコウの旨味を含んだ皮と身の間のゼラチン質の部分を残さず味わうには火を通した方が良さそうですね。

やまかつさん(https://ameblo.jp/dr9y6chk/)は
3日間冷蔵庫で寝かして、鍋がおすすめです!
とのことですが、お鍋の具とするには少々物足りない。

となるとスタンダードに「煮付け」か「酒蒸し」のどちらかですね。

そして11月9日ののべ竿愛好会月例会でbtさんからいただいた25cmのアコウは煮付けでいただきましたので、今回は「酒蒸し」でいただきましょう。
(悩んだ割には単純な結論です)

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細かい鱗を丁寧に落とし、口からプライヤーを突っ込んでエラごとハラワタを壺抜きにしましたら喉の奥からハリス付きの釣り針が2本出てきました。
別の釣り人に掛かったのを何度か根に潜ってハリスを切ったのでしょうね。

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ぼってり膨らんだ胃袋をしごいてみるとハサミの形からワタリガニの子供と思われる小ガニと芝エビのような大き目のエビが出てきました。
やはりこのサイズのアコウは甲殻類を主に食べているんですね。
芝エビっぽいやつはコブダイ狙いの人の撒き餌だったのかもしれません。
今度アコウを狙う時はエビか岩ガニを使ってみようかな。

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耐熱皿にアコウを置き、スライスした生姜、白髪ネギとシメジを乗せたら割り箸を2本置いたフライパンへ。

酒蒸しも和風、中華風といろいろなレシピがありますが、和の心を大事にしたい私は振りかけるのは紹興酒ではなく日本酒ですっきりと。
その分香りはしっかり付けて蒸し上げたいと純米大吟醸をたっぷり振りかけてみましょう。なんせ釣り物の天然アコウですから。
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蒸し上げる事約20分。
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アコウの酒蒸しの完成です!
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仕上げは摂津市のTさんたけのこさんからいただいたスダチを絞ったポン酢で。
これがまた鮮烈な香りでアコウの旨味を引き立てます。

サイズが小さいので頬肉も小さめですが体の身とは違ったしっかりした肉とプルプルした皮を一緒に食べるとメチャウマです。
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魚を食べるのが上手な家内、今日も見事に食べ尽くしてくれましてとても幸せな一品でございました。
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ただ日本酒は大吟醸よりも純米酒の方が良かったかもー(汗)
振りかけすぎて皿に溜まったスープで酔いそうでした。


さあ残された週末も少なくなってきた2019年。
キスと夜釣りも満足できましたので、残るは40cmオーバーの真鯛釣りですね。

家の片付けもしなきゃいけませんがその隙間を縫ってお正月の睨み鯛を釣りに行かなきゃいけません。
今週末は千守突堤で久し振りにライトカゴ釣りです!


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先日のフィッシングショー大阪でいろいろカタログや小冊子やステッカーなどをいただきました。
その中の1冊を見ておりましたら針や糸の結び方図解が載っていましたよ。
ま、よくある内容ですが。
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針のチモトが環になっているような大物用の針は別として、小物釣りに使う針の結び方としてはこの「外掛け結び」か「内掛け結び」が一般的ですね。


ただ私が手で針を結ぶ結び方はそのどちらとも違うのですよ。

私が小学生の頃、今は亡き父が、
針は自分で結べるようにならんとあかんぞ。
仕掛けを自分で作れるようになると、釣りの楽しさが飛躍的に拡がるんや。
技術を身に付けることで行動の自由度が拡がる事を楽しみなさい。
と教えてくれた結び方。

外掛けでもなく内掛けでもない、言うならば「逆掛け」みたいな結び方です。

正月に実家で弟(やすべーと釣り談義をした際にも親父から教わった結び方、あれは一体なんと呼ばれる結び方なんだろうと話しましたが、弟も結び方の名前は分からず、またどんな釣りの本やWEBページを調べてもどこにもその結び方が紹介されていないのです。


その結び方、文字で説明するのは困難なので図解してみましょう。
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家内:
文字で説明するよりその図で説明する方が難しいんじゃない?
サシガネ定規なんか一体どこで使ったの?

・・・私も弟も絵心は無いのです。
でもいいんだよ、分かればいいんだ分かれば。

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あれれ、これだと糸同士や針の軸との上下関係が表現できないぞ。

では今度は定規も使って描き直しましょう。


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うううううう。だんだん嫌になってきた。

家内:
見てられないわ。
ちょっと貸して。
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家内:
できたよー。これでどう?
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うおおおー、すごい!ありがとう。
釣りをしない人が描いたとは思えないぞ。


では早速家内が描いてくれた図で説明しましょう。

特徴その1:
外掛け結び、内掛け結びではいずれも最後に輪を通す部分が針のフトコロ方向になるのですが、父から教わった結び方ではチモト部分に輪を作ります。
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特徴その2:
そして針に巻きつけていく糸はボビン側をグルグルと。
これも外掛け結び、内掛け結びとは発想が逆です。
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この折り返し部分とフトコロ方向に出ている糸先。
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ここを指先でできるだけ小さく強く摘んで巻いていくのに少々力が要りますが、上手く結べば切って捨てる糸の長さがわずか数mmで済む、それでいて結束強度は外掛けや内掛けよりも強いという素晴らしい結び方なのです。

特に外掛け結びや内掛け結びのこの部分
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外掛けや内掛けだと巻いた糸の上を1本糸が縦に走ることになり、歯の鋭い魚が掛かってその縦糸を咬まれると切れやすいのですが、この結び方だと縦の糸の上をにらせん状に巻きつけていくため切断されにくくもなるんですね。


釣り道具は大切に扱い楽しく釣った後は手入れを怠るな、とかも含めて色々なことを教えてくれたいい親父だったなー。
うーん、孝行をしたい時には、とはよく言ったものです。


■教えて皆様:
ご存知の方、教えてください。
私たち兄弟が亡き父から教わったこの結び方は正式にはなんと呼ぶのでしょう?

もしくは名付けるならば
 名前案①「逆掛け結び」
 名前案②「親父結び」
 名前案③「○○結び」←アイデアをお寄せください。
のどれがいいでしょ?w
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先週イワシの開きを買ってきました。
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適当な大きさに切り、塩で絞めて冷蔵庫で保存。
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家内:また釣りのエサ?

はいな、2月10日(日)に開催される平磯海づり公園での「根魚カーニバル」で打倒:竹千代さん、打倒:ぴっちさん、打倒:やすべーを果たすため、1月20日(日)にガシラ釣りのプラクティスに行くのですよ!
楽しみ楽しみ!


あああ、楽しみにしたらダメでしたね。
曇りの予報が悪いほうに変化し、朝から雨の神戸です。

家内:
天気を変えるパワーは今年も健在ね。

こうなったら家にこもって仕掛けの準備を進めましょっと。
おっと、そうだ、以前から構想を練っていたネット名刺も作らなきゃ。

ん?ひらめいたぞ。
今日は上の2つを組み合わせてみましょう!!

まずは名刺の標準サイズ(横55mm、縦91mm)に合わせてブログの宣伝を書き、サビキ仕掛けのスペックも記載したらプリントして台紙に貼り付けます。

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切り出して切れ込みも入れ、自作のサビキ仕掛けを巻き、チャック袋に入れたら完成です!
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これをどんどん量産して釣り場で知り合った方々に挨拶を兼ねてプレゼントさせていただきますね~。

家内:
またマメなことを。。。部屋も早く片付けてね。

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昨日の釣果ガシラ6匹に釣友:Rinjiさんからいただいた大会第2位入賞の19.4cmの貴重なガシラを加えた全7匹。
(Rinjiさんありがとうございました!)
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さあどうやっていただきましょうかね。

そこでこの元日に龍野の実家に帰省した際のことを思い出しました。
弟:やすべーの蔵書「美味しんぼ」をお借りして、第1巻から第5巻あたりまでを読破した私の息子が一言。
おお、この漫画は面白い

そうかそうか、「まったりとしてコクがある。それでいて少しもしつこくない。」などの台詞回しや様々な薀蓄を面白いと思うようになりましたか。

その第4巻でしたか、浜鍋のエピソードがありましたね。

主人公たちが勤める東西新聞社が社員旅行で温泉旅館に泊まることになった際に、ライバルである帝都新聞社も同じ温泉街へ行くことが判明。
金にものを言わせて鯛やヒラメといった高級魚を買い占められてしまい、魚料理ができないと告げる旅館の女将と主人に嘆く冨井副部長。

そこに現れた地元漁師が(以下のセリフはうろ覚えです)
「確かに鯛やヒラメもうまいけど、ホントは磯の小魚の方が味が濃くてうまいだよ。
 よーし、浜鍋やるっぺよ!」
その言葉に喜ぶ主人と女将
「浜鍋かぁ!」「浜鍋があったっぺよ!」

という訳で、
■今日のお料理:
 ガシラの浜鍋風味噌汁

ガシラ7匹を下処理したら沸騰したお湯に投入。
しっかり煮込んで旨みを煮出します。
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栗田ゆう子:
 わぁ、ワカメがたっぷり入るのね。

ワカメの新ものも出始めました。もうすぐ春ですね。
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ワカメは生では茶色ですが火が通ると綺麗な緑色になります。
ガシラから出た脂で見えにくいですが。
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山岡士郎:
自家製の味噌を溶いたら完成だ。

味噌は昨年の冬に仕込んだ手前味噌をフードプロセッサですり潰します。
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うんうん、今年の味噌もよい出来栄えです。
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その味噌を溶いたら完成!
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味見すると濃厚な旨み成分に驚きましたよ。ぜひみなさんもどうぞ。
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さて正月のことを思い出していた際に弟やすべーとの別の会話もよみがえってきました。

やすべー:
うちの職場に「播磨と摂津の境目からブログ」を読んでいる人がいて、その人から先日こう言われたんだよ。
そういえばお兄さん、魚醤も仕込んでなかった?
あれってどうなったんだっけ?



仕込んだ本人も忘れていたことを知ってくれている人がいたことに驚きつつも慌てて床下収納から取り出しましたよ。

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これが2年半近くたってこうなっています。
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内臓ごと仕込んだほうはもうドロドロに分解されています。
蓋を開けると魚のエキスが凝縮したよい香りなのですよこれがまた。
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もうひと夏越したらフィルターでろ過して今年の秋から冬にいよいよ使ってみましょっと!

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