今年2017年
始めたかった釣りが2つございました
 1つは明石沖のタコ
 もう1つはタチウオ

タチウオは陸っぱりや沖堤防で釣っている人も多いので、私もこっそり夜にキビナゴ餌の引き釣りやウキ釣りで狙ってみたものの、潮や場所選びが悪いのか腕が悪いのか(多分後者)、なかなか釣果に結びつきません。

やっぱタチウオ初心者は釣り船に乗ってポイントに連れて行ってもらうことから始めましょうかね、と思ったところで見つけたのがフィッシングマックス垂水店主催のこちらのイベント。↓

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フィッシングマックス垂水店のイベントでは今年7月にも明石浦の丸松乗合船で「蛸職人:和田勝也氏」にいろいろ教えを乞うたことがありました。

今回もテレビや釣り雑誌によく出ておられるフィッシュアローの松本猛司さんに同乗いただけて、ジギングテンヤという仕掛けの使い方や餌の付け方まで教えてもらえるのですね。
船も利弥丸という垂水漁港から出船する乗合船にお世話になるようで家からも近いし。
これはいいぞ!という訳で電話予約した当日がやってまいりました。

私にとって初めてのタチウオ、釣れるかな!

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10月15日(日)朝5時45分
集合場所は垂水漁港の水産会館の東側です。
夜明けも遅くなってきてまだ暗い中、続々と釣り人が集まってきますよ。
既に雨が小降りでこの後だんだん激しくなってくるというのに皆さん好きですね。

午前6時過ぎに垂水漁港を出船。
船は一路南東の方角に進みます。タコ狙いとは違いますね、当たり前か。
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15分ほどで須磨沖のポイントに到着。
周りは既に遊漁船で一杯ですね。
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ヤザワ、丸松、小松丸、釣人家、その他有名な釣り船がウジャウジャ集まってきていますよ。
タコの時もそうでしたが、広い海なのに良いポイントに集中するんですね。

さて今日のタックルです。
タチウオのテンヤ釣りは40~50号の錘が付いたテンヤの負荷に耐えられる先調子の竿がいい、とのなば師匠のアドバイスにより、タコエギ用の船竿(ハリミツ蛸墨族)にPE2号を巻いたアブガルシアでやってみますよ。

ただタコと違うのはそのタナ。
タコが水深5mからせいぜい30mくらいまでの浅瀬が中心なのに対し、タチウオは70m~90mあたりと、ドーンと深くなるのですね。
本来夜行性のタチウオを明るい時間帯に釣ろうとするのですから仕方ないか。
しかしうーん、電動リールを持っていない私としては筋肉痛覚悟になりそうですよ。

もっと気にしたのは、ポイントを移動する為に船長から「1回仕掛けを上げましょか」とか言われた際に他の人が1分ほどで巻き上げ終わる中、私だけがうんしょうんしょと5分くらいかかってしまってお待たせして、周囲から顰蹙を買うのはいやだなあという事。
気になったので事前にフィッシングマックスに確認電話をすると「利弥丸はジギング船なので電動リールを使う方はバッテリーをご用意いただいてます」との事。
ふーむ、じゃあ手巻きリール率も高いかな、と少々安心。
実際当日は電動リールの方は半分以下でそう顰蹙を買うこともなくよかったっす(汗)。

次に仕掛けです。
この日のイベントの参加料は8,000円(税込)。
通常、利弥丸さんの乗合料金は7,000円だそうなのですが、今日は1,200円の「ジギングテンヤ スターターキット」というジギングテンヤとワーム2本がセットになったものをいただけるのだとか。
そう考えると逆に200円得をするのですね。 ←せこい

この銀色のがジギングテンヤ(この日配られたのは40号)。
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ワームで釣る人はこれに付属の2本のうち好きなサイズのほうを取り付けます。
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ただこれまで太刀魚を釣ったことがないビギナーの私がワームで誘いを掛けて釣ろうとする無謀な試みはやめておきましょう、ははは(汗)

で、最初はイワシ餌を細い針金で縛りますよっと。
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イワシの魚体にかかる針金はごくごく少ない巻き数で。
イワシの向きはうつ伏せか仰向けか迷ったのですが、最初は餌の付け方図に書かれているとおりの付け方で、後で逆にしてみましょう。
私に違いが分かるほどの釣果が得られるかわかりませんが。
あ、PE2号とジギングテンヤの間にはフロロカーボン12号1mをリーダーとしてつないでます。

さあ、ではいよいよ船長の合図で仕掛けを投入しますよー。

今日の目標:やや控えめですが
人生初のタチウオを釣る!
 = 釣果は1匹以上!


船長
はい、どうぞ。水深85m。
タナは底から10mより上あたりです。
最初の1匹を釣った人には早掛け賞としてフィッシュアローさんより景品がプレゼントされますので頑張って下さいね!

ひー、いきなりそんなに深いのですかー。
着底したらPEラインの色を見ながら10mほど巻き上げてみます。
そこからゆっくりと巻いては止めてみたり、しゃくってから巻いてみたりと初心者なりに頑張ってみますよ。

早掛け一番乗りだなんて贅沢は望みません。
なんとか1匹でも釣れてくれーーー。


ゴン


ん?何?今の手応えは?

ゴンッ

おおおお、アタッてる!アタッてるよおおおお

確かアタリがあったら軽く巻いて誘うんだっけ、とリールを軽く巻くと
グイーーン

うおーー、引いたーー!
反射的にびしっと竿を立てたらうまくアワセになったのか、時折引き込む手ごたえに変わります。
もう巻き上げていっていいんだよね?と困って辺りを見回していると、フィッシングマックス垂水店のスタッフTさんが気付いて近づいてきてくれてボソッと一言。

掛かってますね。
これを釣り上げたら今日の早掛け勝負の勝者ですよ。

うわー、そんなプレッシャーかけんといてーーー(涙)

PEがフロロリーダーに変わる辺りで水面を覗くと見えてきた
ギラッとした長い魚体

弾ませないように水中から一気に抜き上げますよ。

リーダーをつかんだ船の上。
ガチガチ鳴るタチウオの歯の音。

おおおおお
私、今、人生初のタチウオを釣り上げましたよーーーー!(ちっこいけど)
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フィッシュアローの松本さんから早掛け勝者への景品もいただきました~。
(画像はフィッシュアローの公式ブログからお借りしました)

松本さん:
おめでとうございます。初タチウオなんですって?
私:
ありがとうございます~。
小さいですけどこの手応えはずっと覚えておきます。

幅が指2.5本分、長さ65cmくらいの、船で釣る太刀魚としては小物ですが嬉しいよーー。

松本さん:
頭をぶっ刺しているいい掛かり方ですよ。これならバラす事はありません。
じゃ、どんどん釣ってください!たまにはワームも使ってくださいね。

ははは、いい人だー。

あ、この松本さん、
10月18日(水)22:00-22:30のサンテレビ釣り番組
に出演されます。(この日の収録ではなく私はもちろん出ませんが)

いただいた早掛け勝者への景品はフィッシュアローのロゴが入った
第一精工の「ガーグリップ MCカスタム」
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おおお、これ、買ったら4,000円近くしますよ!
これまた嬉しいプレゼントです。

お、そうだ、松本さんにもサインをもらおう(笑)
いただいたばかりのガーグリップのホルスターの裏にお願い。
快くペンを取っていただけました。
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これでいいですかー、と笑顔の松本さん、やっぱいい人だー。
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これでサインをいただいた記念品は夏のWADAげるげ蛸墨族のエギに続く2つ目です。
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これおもろいな、迷惑をお掛けしない程度にコレクションし続けようかな、わはは(汗)


さて初の1匹をこれでもかというほど楽しんだ後は釣り再開。

松本さんをして「今日は珍しいほどの低活性ですね」と言わしめる潮加減のようですが私は普段との違いが分からない初心者で怖いもの無しです。

サイズアップしたタチウオ(84cm)を早速ガーグリップで持ってみましょう。
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ゴンゴン、グーーン、というアタリと引きがめちゃ楽しいです!

さあ、目標をツ抜け(2桁釣果)に変更してどんどん釣りまっせーーー。






釣りながら松本さんにどんどんお話を伺います。

松本さん:
タチウオの活性が低いときはそりゃ絶対に餌釣りのほうが喰いがいいですよ。
餌なら誘わなくてもかぶりついてきて向こうアワセで釣れたりしますからね。
でもね、ワームやジグで誘って誘って釣ると「釣った」という快感が大きいんですよ。
それを同じ仕掛けで餌釣りもワーム釣りも味わってもらえるようにと工夫したのがこの「ジギングテンヤ」なんですね。

この辺り、ニコーッと笑ってお話されるんです。
ホントに釣りがお好きな人なんだなとこちらも嬉しい気分になりますね。



途中ふと顔を上げるとブログ友釣り友の明石釣原人さん(赤ウエア)、なおぴーさん(黒ウエア)が乗られている釣人家さんの船が目の前に。
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手を振ってお互いに画像を交換し合う。これも面白いですね。



12時30分、雨足も強くなり納竿。
なんとかツ抜けも達成の11匹を釣り上げた私としては大満足の初タチウオ釣りでした!
ウエアの隙間から入り込んだ雨でパンツまでびしょ濡れになりましたが
いやー、面白かったーーーー。


最後に、初めてのタチウオ釣りの感想をまとめておきますと
1) おもしろい!
タナはこのあたりかな、誘い方はこれでいいかな、とあれこれ試してアタリを探る工夫、パターンを見つけるまでの試行錯誤と、アタリがあってからアワセ成功までの駆け引きがとても楽しいですね。
やってみるまでは釣れるポイントに連れて行ってもらってるんだから釣れて当たり前じゃないかと思ってましたが、より多くアタリを取って掛ける確率を上げるテクニック磨きは十分に競う価値がありますね。おもろい。
また、掛けるまでが楽しい釣りですよ、となば師匠はおっしゃいますが、私には引きも十分楽しかったです。

2) いたい!
気をつけていたつもりですが、終盤テンヤを外そうとしたときにタチウオの歯に左手中指を切られました。
雨で濡れる手は乾かず、血が止まらず難儀しました。
あとイワシの脂で滑る手ではテンヤのフックもかなり危険ですね。
船べりにテンヤを置いて扱って、手が滑っても重力で手に刺さらないようにしなきゃいけないなと分かったのも今日の収穫。痛みと出血の代償は大きかったですが。

3) むずかしい!
グイグイ引きこむ強い引きに「うわ、今日の最大かも?」と喜びながら巻き上げていたら、海面まで残り10mを切ったあたりでフッと軽くなってしまったのが3回ありました。
上がってくるのはボロボロになったイワシが付いたテンヤのみ。
フッキングが甘かったのか、針金の巻き方が悪かったのか。
これはもっと修行が必要ですね。

4) おいしい!
帰宅後捌いて当日夜に全部食べつくしました~。
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船の上で頭を切り捨てずに持ち帰ったのにもワケがあります。
このタチウオ料理のお話はまた明日にでも。

うーん、ブログを書いているとまたタチウオ釣りに行きたい気持ちがムズムズ湧いてきましたがな!(汗)