乗合船の右舷前のほうでテンヤの手釣りをしている私。
太い糸を持つ手に1杯の大きなタコが乗った重みを感じました。
おおお、大ダコがやっと来たぞー。
よーし、合わせるぞ、せーの!
と思ったところで、テンヤに2杯目のタコが乗ってきて、
更に3杯目、4杯目とどんどん乗ってきて、
最後には全てのタコが合体して超巨大なタコに変身。
ひえーーっと思いながら、海底から引き剥がそうと両手で思い切り糸を引くと、タコの重さに負けて船が傾き船べりから海水がドーーーッと入ってきたところで目が覚めた今朝の夢。
やっぱ今年大物タコを釣り上げられなかった事が心に引っかかっているようです。
さて、初めて挑戦してみたこの2ヶ月の明石の船タコ釣りについて、初心者が感じたことを忘れないうちに何回かに分けてまとめてみることにします。
10年後に読み返して「この頃は全然分かってなかったんだな」と笑うためのタイムカプセルみたいなもんですので、ツッコミどころがあったらぜひぜひ容赦なくコメントください。
①なぜ私が明石のタコ釣りにハマッたのか
これは間違いなくブログ友で釣り名人の「なばさん」に釣られたためです。
昨年の9月、なばさんから「タコの釣果をプレゼントしますよー」と声を掛けていただいたのが「誘い」。
私がそれにニューっと手を伸ばし、釣り物明石タコの美味しさに驚いて
「これが何十杯も釣れるなら、船釣り、いいかも」
と思った次第。
今年6月4日、そのなばさんが小松乗合船を一緒に予約していただけました。
この頃はまだシーズン早めだったのですね。
この日のなばさんの釣果は1杯、初めての私の釣果は4杯。
この釣果、絶妙でしょ?
「もっと修行したい!なばさんが50杯釣る頃には私は200杯釣れるかも!」
と思い上がりますわな。(まったくもってバカヤロウですな)
ここでなばさんが私がタコ釣りの世界というテンヤにしっかりと覆いかぶさったのを感じられたのでしょう。
間髪をいれず、
「もとさんを『第10回 明石釣原人杯 タコカップ』にエントリーしてますよ」
これ、タイミングどんぴしゃのなばさんの完璧なアワセ、でしたね。
それを聞いて、タコ釣り経験1回だけでタコカップに参加させていただいては失礼でしょうと慌ててまだ釣果が上がらない中でも6月中に4回船に乗って練習し、一方で竿やリールや仕掛けをどんどん揃えていってしまいました。
そんな私を見て、タコカップ主催者の「明石釣原人さん」がわざわざ垂水にまで入手困難なタコ釣り仕掛けを届けてくださったり。
そしてタコカップ当日に目の当たりにした、明石タコ釣り界の横綱や神様や魔物たちが笑い声に包まれながらカツオの一本釣りのようにタコを釣り上げ続ける明るく異様なオーラ。
一番の驚きは私の隣の釣り座に構えられた「あじよし塾長」。
経口補水液を浴びるように呑み、いろいろなスプレーや保冷剤で体を冷やしながら短い竿を指先のように扱って時速40杯を越える速度でタコを釣り上げる姿に呆然とする私。
謙遜しながらこんなTシャツを着てるネ申様もいらっしゃいますし。
ぎゃはははは、なんなんだーこの世界は?
もう私は巻き上げられるままに無抵抗でタコ釣りの世界に引き上げられるタコそのものの状態で、どっぷりとハマッていった次第でございました。
一言、感謝!
ま、なばさんからは
そんなややこしい誘いやアワセしてまへんでー。
それやって何のメリットがあるねーん
と言われるかもしれませんが。ははは