播磨と摂津の境目から

垂水在住のもとと申します。 人生楽しんでます。

2020年06月

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昨年2019年の晩秋のこと、いつものように須磨海岸でキス釣りをしておりましたら近くで釣ってらっしゃった我が宿命のライバル:須磨のAさんが、
「一度船のタコ釣りをやってみたいんだ」
とおっしゃいました。

では2020年の初夏に船を予約しますね、須磨の遊漁船は明石の漁連だけが入れるポイントに入れないため、どうせなら明石の船で本物の明石ダコを釣りましょうね、とお約束してからはや半年以上が経過しました。



この須磨のAさんとは秋のbtさん主催のキス釣り大会をはじめ、いろんな釣りで大人げなく勝負をしておりまして、現在のところ5勝5敗のタイ

最近の大人げないバトルでは私が豆アジ180匹を釣った日に須磨のAさんが185匹を釣ったりして5勝5敗に並んでこられたというホントに大人げない方です。

吉川釣具店ブログ「豆アジ185匹&180匹」  (2020年6月6日)




そして今年その大人げないバトルに参入されてきたのが「たかじゅんさん」。

吉川釣具店ブログ「豆アジ躍動!」  (2020年6月9日)


以下吉川釣具店ブログより引用
ここに来て豆アジの食いが上がって来てます。
本日、近隣防波堤にて
神戸のたかじゅんさんが豆アジを
166匹。
先日、真鯛を釣り上げた方です。
大物、小物いずれもこなすオールラウンド釣り師ですね。
これでAさん、もとさんの豆アジ釣りバトルに参戦布告か?



わはははは、そういえば大人げない方がここにもいた!

お聞きするとたかじゅんさんもタコ釣り遊漁船には乗ったことが無いけど一度やってみたいと思っていた、とおっしゃっていますのでそれなら次は
大人げないタコ釣りバトル
ですね、と今回須磨のAさん、たかじゅんさん、私の3人で船に乗ってきましたよ~。


私:
タコ釣りは結構慣れが必要で、初心者にはなかなか釣れないんだよ。
今回はタコ釣り勝負に持ち込んだことで多少慣れてる私の勝ちだね!
ケケケケケッ

家内:
あなたが一番大人げない。


まあ、それはさておき乗船日の6月20日(土)朝5時前に明石は林崎漁港を出船する
「小松乗合船」の事務所前に3名で到着。
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釣り座は右舷トモの角から前へ3人分でした。
背中の後ろも広くていい席ですね。
私はトモの角っこに入らせてもらい、左隣がたかじゅんさん、その左が須磨のAさんです。
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さすがタコ釣りシーズン真っただ中の土曜とあって38席ある釣り座は満席です。


今日はまずはDuelのタコやん船スッテで始めてみましょう。
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ロッド:ハリミツ エギ蛸Light1.9m
リール:アブ・ガルシア オーシャンフィールドBGにPEは2号
錘はオマツリを避けるための船のルールで50号統一です。


林崎を出た船は一路西へ走り遊漁船が密集する浅場のポイントへ。
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海水を見ると前日まで降った大雨の影響かけっこう濁りが出てますね。
これはちょっとタコ釣りには厳しいかな?と思いながら釣り開始。


3人の中でのファーストヒットはたかじゅんさん。
「ん?乗ったかな?」と言ってしっかり一定の速度で巻き上げられ無事1匹目。

その後もサイズが小さいながらもたかじゅんさん、須磨のAさんも順調に釣り上げられます。
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途中経過で3人の数釣り順位はたかじゅんさん、私、須磨のAさんの順。
あれれ、私、初めてのタコ釣りのたかじゅんさんに負けてますやん。

それでたかじゅんさんの釣り方を見ていると、なるほどこれは釣りの上手い人だなと感じますね。
誘い方、ステイの時間をいろいろ変えてみたり、エギの1本にサンマの切り身を巻いてみたりと一番アタリが多い釣り方をどんどん試されて、その日に合ったこれが一番、というやり方を見付けるのが早いです。

それでも時々タコが掛かって竿が曲がった後、ブスンと軽くなるバラシが何度かありましたので、私から
「バラシの原因は針掛かりが浅い事。更にその原因は合わせの弱さと合わせの早さですね。重みを感じてからあと3秒長く待って、そこからあと10cm大きく鋭く合わせましょう。」
などと偉そうにアドバイス。

そしたらたかじゅんさん、釣るわ釣るわ。
型も少しずつアップしながらボコボコ釣り上げられ始めます。

周りでも2kgをかるく超えてそうな大ダコも上がり始め船内のテンションがどんどん上がります。


おーーっと、これはいかん、と私も仕掛けをデビルクラッカーライトに変えてたかじゅんさんを追撃し、やや深めのポイントで何とか連発。
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これくらいのが釣れ続いたら嬉しいですね。


そして今日の釣りも終盤、またたかじゅんさんが何匹か連発されたところで小松乗合船のマドンナまどか船長が皆さんに釣果の数の確認を始められました。

まどか船長:
「20匹超えてる人、誰かいますかー?」

私が22匹、たかじゅんさんが24匹と申告するとまどか船長は「わー、20超えの人がいて良かったー」と。

ん?ということは我々3人を除く他の釣り客35人で20匹超えの人はいないってこと?と思うとまどか船長がたかじゅんさんのお名前を確認し、ホームページに名前が出ても大丈夫かを聞いておられます。

おおおーー、たかじゅんさん、見事初挑戦の船タコ釣りで船中の竿頭ですよ!
すげー。

最終結果:
 たかじゅんさん 24匹  船中38名中の竿頭
 もと      22匹  船中38名中第2位
 須磨のAさん   9匹  (順位不明)

須磨のAさんが「あかんなー、ぼろ負けや」と苦笑されますが、ベテラン含めてほとんどの方が10匹台の中、初挑戦で9匹は立派ですよ。
私:
Aさんは上出来、たかじゅんさんが異常ということ
ですね笑笑


須磨のAさん:
たかじゅんさん、名前をたこじゅん、に変えましょ

たかじゅんさん:
うーん、それはなんかイヤ


下船後まどか船長に聞くとやはり前日までの雨の影響でみんな厳しかった、とのこと。
そんな中、初タコ釣り2人を含む3人で55匹なら上出来でしょう


今日も笑いの絶えない楽しい釣りでございました。
須磨のAさん、たこじゅんさん、ありがとうございました!



港にはカミキリムシが。
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もう完全に夏ですねーー!

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私がこの日使った仕掛けはデビルクラッカーライトのシャロー用カラーでした!
通常のデビルクラッカーより小型なので潮が早い日におススメです。

「豆アジのサビキ釣りを極める」と大それたタイトルを付けておきながら「大したことないじゃないか」と思われたかもしれないなと思いつつも今回の一旦シリーズ最終回は、
豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ⑤:竿の種類と長さと調子
です。

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豆アジのサビキ釣りにおける竿選びのポイントは次の2点。
①種類と長さ
②調子と柔らかさ
です。

①種類と長さ:
須磨海岸で豆アジの数釣りをする場合、竿はのべ竿一択。長さは4.5mがベストです。
理由は感度がよくて軽く、糸がらみのトラブルが少ない事。

釣具店などではサビキ釣りセットとして安価なリールと竿がセットになって売られていたりしますが、竿の長さが短いものが多く、豆アジが足元にいない場合には飛ばしウキを付けた飛ばしサビキで釣ることになります。
この飛ばしサビキという釣り方、ウキ下の長さを一定に保てるので初心者でもタナを合わせやすく、豆アジの居場所を広く探れるというメリットがありますが、残念なことにサビキ仕掛けに今一体豆アジが何匹掛かっているのか分かりにくい、という大きなデメリットがあるのです。

飛ばしウキと仕掛け、アミカゴを投げ込んでウキがなじむのを待つまで少々時間もかかった挙句、アタリがあったので巻き上げてみると豆アジが1匹だけ、というような事が多くあります。
これでは数を効率よく稼ぐことはできないのです。

その点のべ竿は軽くしなやかで感度が良く、今下の方の針に1匹掛かった、あ、続いて上の方の針に2匹目と3匹目が掛かった、と海の中の状況が手に響いてくるのです。
使い慣れたのべ竿なら「上から4本目の針、6本目、3本目、1本目の順に掛かってる。4匹掛かったなら一度上げようか」というような判断もできるのです。


また豆アジサビキ釣りは置き竿にすることはなく、魚を外すとき以外は常に竿を手に持った状態が続きます。
特にシーズン初期の群れが小さい土曜日などは日の出前の暗いうちから日の入り後の暗くなるまで14時間ほど釣りをすることになり、延々と竿を手に持ち続けることになります。
4.5mのべ竿は重くてもせいぜい150g、それに対してリール付きの竿は軽くても500g程度にはなります。
この差は疲労の蓄積の差につながり、翌朝日曜日の暗いうちにまた起きて釣りに行けるか行けないかの差となって表れてくるのです。


更に釣り開始のまだ真っ暗な時間帯にガイドにラインを通して飛ばしウキを付けたりするのは結構難しく準備の段階でトラブルが発生しやすいです。
その点のべ竿なら穂先のリリアンに糸を結び、ウキ無しのサビキ仕掛けをセットするだけ。
釣り始めてもガイドにラインが絡んでいるのに気づかず投げてウキとカゴを海に叩き付けることもありません。
あ、ちなみに道糸は3号ナイロンが扱いやすいです。


②調子と柔らかさ:
調子は8:2くらいの先調子の硬調渓流竿、穂先が柔らかいものがベストです。
胴調子の竿は豆アジの繊細なアタリを吸収してしまいやすいですね。


現在私はもう閉店した龍野の釣具店で買ったエビスフィッシングというメーカーのAPOLLO光彩、中硬渓流竿4.5mをメイン使っています。細くて軽くてしなやかでとても扱いやすいのです。
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でも次に買うとしたら5.4mと4.9mを切り替えられるマルチレングスで自重94gのこちらがいいかなと思っています。




最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは素晴らしい豆アジサビキ釣りライフをお過ごしください!
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魚を釣るときには撒き餌(コマセ)がよく使われます。
その主目的は自分の仕掛けに撒き餌を同調させることで目的の魚を仕掛けのそばにおびき寄せることであり、豆アジのサビキ釣りでは通常アミエビが撒き餌として使われます。

アミエビの煙幕が漂う中でそのアミエビに似せたサビキ針を軽く揺らして誘うことで、アミエビを貪り喰いに来た豆アジに針を食わせる訳です。
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(スキンの巻き方はこちらの記事を参照ください)

さて、釣具店に行くとアミエビ売り場の辺りにアミエビに混ぜて使う
集魚剤
と呼ばれるものが売られていますよね。




豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ④
今回は私も豆アジサビキ釣りでよく使用する、その集魚剤に関する考察です。


マルキューの商品紹介ページによるとアジパワーという集魚剤の主成分は
主原材料糟糠類、麩、魚粉、パン粉、酵母、キララ、乳酸菌製剤
とのことです。

それぞれの目的を考えてみますと、
・糟糠類   おそらく米ぬか。目的は濁りを出すことと撒き餌の増量。
・麩     目的はアミエビから出る汁(ドリップ)を吸収させて無駄なく使うことと増量。
・魚粉    目的はアミエビより強めの匂いによる集魚効果向上。
・パン粉   目的は麩と同じ。麩より安価なパン粉を主体に少し麩を混ぜていると思われる。
・酵母    味と香りによる集魚効果向上。
・キララ   暗い海中でも豆アジが見つけやすいように入れられた雲母片。
・乳酸菌製剤 味と香りによる集魚効果向上。
ということでしょうね。

分類すると集魚剤が狙う効果は大きく次の3つ。
 ① 濁りを出す
 ② アミエビを無駄なく使う
 ③ 味と香りと輝きで集魚効果を一層高める

ですね。

これらについてもう少し掘り下げてみましょう。

①濁りを出す:
「アジは曇天」という釣り格言も示す通り、晴天のお昼に海水が澄んでいるときは豆アジの食いが悪くなります。
特に私が使っているハリスは太い(1.5号)こともあり、さすがに水が澄んだ晴天の昼間は仕掛けがアジから見破られやすく、アミエビには寄ってくるが針には掛かってこないという状態になりがちです。

そこで水が澄んだ晴天の昼間は仕掛けの周りだけでも濁りを出してやって針やハリスを見破られにくくするのに集魚剤を使うのです。
この濁りが海が澄んだ晴天の昼間に釣果を上げるのに最も効果的だと感じるのが私が集魚剤を使っている最大の理由です。


② アミエビを無駄なく使う
次にパン粉や麩の働きである増量とアミエビを無駄なく使うことについて。
私はアミエビは冷凍されたブロック、いわゆる「レンガ」を購入しています。
これが解凍されてくるとアミエビから汁(ドリップ)がどんどん出てきますよね。
あの汁が溜まってくると海に捨てている人がいますが、この汁にはアミエビのエキスがたっぷり含まれていますので、溶けて溜まったものを捨てるのはとてももったいない行為なのです。
そこでパン粉や麩の出番です。
これらが汁を吸うことで疑似アミエビとなるのですよ。
アミエビと同量の集魚剤を混ぜると実質アミエビの量が2倍になるようなものですから、時合いが来て釣れ始めた時にアミエビが切れ、追加を買いに行って戻ってくるともう群れは去っていた、などという悲劇も避けられる確率が上がります。
これは必ず使うべきです。


③ 味と香りと輝きで集魚効果を一層高める
これは正直言ってどれほどの効果があるのか分かりません。
以前アミエビに味の素やハイミーを混ぜると効果があるとお聞きして試したことがありますが入れない場合と比較して特に効果は感じませんでした。
邪推すると釣り具メーカーがブレンド済み集魚剤として販売するためには釣り人に「これを買ったらたくさん釣れそうだ」と思わせる価値を付ける必要があり酵母や乳酸菌製剤を混ぜているのではないかと思ったりしています。


となると、
「フィッシングマックスのアジMAXプレミアム 500gで500円弱」
「マルキューのアジパワー 500gで300円弱」
を買わなくても、上記①と②の効果だけでよいと割り切れば
米ぬか と パン粉
だけを混ぜ合わせればよいのでは?と思いますよね。

それで私は最近は須磨のエサ光さんの米ぬか2kg100円と業務スーパーのローストパン粉1kg230円を混ぜて自作の集魚剤として使っています。

これだと3kgで400円弱とブレンド済み集魚剤の1/6くらいで済むので年間2000匹釣ろうとした場合の釣りのコスト差はかなりのものになるのです。

先日もこの自作集魚剤とブレンド済み集魚剤を使い比べてみましたが、釣果に差は感じられませんでした。


では最後に自作集魚剤入りアミエビのレシピです。

吉川釣具店のアミエビレンガ(350円) 1袋(約1kg) ・・・(1)
エサ光の米ぬか             0.7kg   ・・・(2)
業務スーパーのローストパン粉      0.3kg   ・・・(3)

(1)をよく溶かす。(吉川釣具店ではレンガを金づちで叩いてくださいますので溶けやすい)
 ↓
溶けた(1)に(2)と(3)をよく混ぜ合わせる。
 ↓
完成!

とても簡単ですよ。ぜひどうぞ!


さて豆アジのサビキ釣りシリーズもあと一回となりました。
もう少々お付き合いください。

豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ③:小サバの避け方

最終回:
豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ⑤:竿の種類と長さと調子

ご注意:
 上記価格は変動することがあります。
 また釣り場で集魚剤を混ぜ合わせた後はこぼれたものを海水でよく流しましょう。



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米ぬかやパン粉は通販でも買えますよ!



豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ:全5回中の3回目は「小サバの避け方」。

私が常々書いております「豆アジ」とは体長が10cm未満のマアジの新子のことを指しています。
(チャリコ同様何cmまでを豆アジと呼ぶかについては諸説あります)
この10cmを超えると頭や骨、ゼイゴが硬くなってきて食べにくさが増してくるのです。


さて豆アジと同じ時期にサビキ釣り仕掛けに掛かってくる別の魚は何種類かいますね。
(○△×は私の評価価値です)

・マアジ:◎
私が一番好きな魚。魚体は美しく食味は良く季節感があふれている。
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・丸アジ:○
青アジとも呼ばれる。マアジの方が美味しいと言われるが油で揚げてしまえばそう味に違いは無い。マアジよりも元気でよく泳ぐためノマセ釣りの餌として好まれる。初夏はマアジの方が先に釣れ始め、盛夏になると丸アジが増えてくる傾向あり。これも10cm未満は豆アジとしてカウントするが現在千守突堤はマアジばかりで須磨浦漁港は丸アジが多い印象。


・カタクチイワシ、ウルメイワシ、マイワシ:△
順番は今年の須磨でよく釣れる順。魚屋でもよく見かけ、天ぷらや酢締めなどで食べると旨いが豆アジが頭に湧いている現在の私にとってはただの外道。
丁寧に針から外そうとしても鱗がはがれてしまいリリースしても生きていけるのか心配している。晩秋~初冬にアジュール舞子温泉裏プールなどに回ってくるマイワシは脂も乗っていて値打ちあり。



・モジャコ、ツバス:△
ハマチくらいのサイズであれば刺身用に持って帰ってもよいが、いかんせん豆アジが頭に湧いている現在の私にとってモジャコやツバスはただの外道。

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サビキの擬餌針はもちろん、針に掛かった豆アジにも猛然と食いついてくる。豆アジ用タックルと仕掛けでは抜き上げるのが危険なので玉網が必要。


・キス:△
千守東突堤東向き足元の浅場の底にサビキ仕掛けを落とすとよく掛かるのがピンギス。
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間違いなくアミエビに反応してピンクスキンの疑似餌に食いついてくるのでキス狙いのちょい投げで「アミエビでキスを寄せて釣る」ヒントがあるような気がするが頭に豆アジが湧いている現在の私にとってはただの外道。ピンギスでも豆アジとも小サバとも違うコンコーンと響くアタリは小気味良いが釣ったのではなく釣れたキスなので喜びは小さい。


・チャリコ:×
20cmくらいになるとキューン、と糸を鳴らして竿を叩きながら底へ引き込んでいくのは小さくてもさすが魚の王様。でも外道。
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今年は例年に比べると少ない。


・ウミタナゴ:×
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これも小気味良い引きをするが外道。


・ハオコゼ:×
別名アカン子。今年は少なく画像無し。ヒレにある毒に注意必要。唐揚げで喰うと旨いが所詮アカン子。


・クサフグ:×
キュッキュキュッキュと鳴きながら精一杯膨らんで怒りを表す可愛い奴だがテトロドトキシンを持つどうしようもないアカン奴。


★小サバ:×
今回の記事の主役で悪役。私にとって豆アジ狙いサビキ釣りでの一番の天敵。
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豆アジ釣りの超邪魔者で3匹掛かると30分かけて作った自作仕掛けも5秒でグシャグシャにされるのが辛い。
何度か食べてみたが30cm位の脂が乗ったマサバとはまるで別物。小サバは時々他の魚の釣り餌として持ち帰って塩漬けにしておくことはあるが身がパサパサで竜田揚げがまだましな料理法だがヌルヌルするサバの捌きにくさも豆アジとは大違い。


今年2020年の初夏は例年よりもこの小サバの大群が強烈で豆アジもこいつにかなり食われてしまっているのではないかと思うと腹立たしくて仕方ありません。

波紋を立てながらこれらが表層を一杯泳いでいて、豆アジが泳ぐ中層から底あたりに針が届く前に先にこれらが針に掛かってしまうのですね。

しかも豆アジは釣り上げる際に口が切れて落ちてしまう事もあるほど口が柔らかいのですが、小サバはそこそこ口がしっかりしていて仕掛けを強く揺さぶってもバレてくれにくいのです。

ではそういう場合はどうするか。

重めの鉄カゴ(15号以上)を使用してたっぷりぎっしりアミエビを詰め込んだら、竿を上にしゃくってできるだけ高いところからカゴを水面に叩き付けるようにぶち込むのです。

この際仕掛けが絡まないよう、ギリギリのテンションを保つ必要もありますので仕掛けのぶち込み時は立ち上がって高さを稼ぎます。

豆サバは表層近くを泳ぐために天敵である海鳥に食べられやすいためか、空から飛び込んでくる物体の影やドボンと水に飛び込む音に対して豆アジよりもはるかに敏感なのです。
その泳ぐスピードを活かして何かが飛び込んでくると一気に散っていきます。
まあ、アミエビの匂いによってすぐに戻ってはきますが、それによってわずか数秒間とは言え仕掛けを底に落とすだけの時間を稼げるのです。


しかし高いところからカゴを落としても小サバが散ってくれないほど強烈な群れの時もありますね。

その場合には後方に注意しながら、のべ竿のオーバースローで水面にカゴを叩きつけます。
ちょうど投げ釣りで投げる瞬間にスピニングリールのベールが戻ってしまい錘を水面に叩き付けてしまう事がありますがあんな感じです。

その際にはアミエビの汁を頭から浴びないよう、アミエビの水分はよく切ってから行ってください。
また周囲に静かな釣りをなさっている方がいる場合には遠慮しましょう。


そして何をやっても小サバの群れが散ってくれない時は、、、
残念ですがもぐもぐタイムとしたりトイレ休憩をはさみましょう。
アミエビと仕掛けのムダにつながります。

豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズはまだ続きます。

豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ③:小サバの避け方

今後の予定:
豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ④:集魚剤の使い方
豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ⑤:竿の種類と長さと調子

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アミエビを詰めるカゴはプラスチック製ではなく、比重が大きい鉄カゴが必須ですよ。

手返し【テガエシ】
魚を釣りあげてから、仕掛けを再度投入すること。これが素早くできる事を「手返しがよい」という。時合いの短い魚では、手返しの早さが釣果を左右する。
Fishing Dictionaryより引用

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豆アジも7月も半ばを過ぎるとその日の条件にあまり左右されず一日中釣れ続けるようになりますが、シーズン序盤では群れが小さく何をやっても全く釣れないという時間帯があります。
このアイドルタイムには水分補給や散らかった釣り道具の整理などを行いつつもアミエビを詰めたカゴを打ち込み続けます。
でないと次の群れがいつ来るか分かりませんからね。

そして群れが来たら全神経を集中させ、群れが去るまでの間に1匹でも多くの豆アジを釣るようにするのです。
そこで重要なのが豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ②「手返しを良くする」事なのですね。

で書いたとおり掛かった豆アジを釣り落とさないようにすることは重要ですが、その為にはまずは仕掛けが海中に無いと豆アジは絶対に掛かりません。
ですから水中に広がったアミエビの煙幕の中に仕掛けが入っている状態をいかに長くするか、言い換えると仕掛けが引き上げられて水中に無い時間をいかに短くするかが数釣りの重要なポイントになります。

その為に釣り場に着いたら釣り道具のセッティングを正しく行うことが必要です。
私はあれこれ試した結果、以下のような配置を取っています。
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その日の釣りポイントに向かって一番左にタックルケース。
左から2列目奥から手洗い用水汲みバケツ①、クーラーボックス、手前にタオルと玉網。
中央奥にアミエビバケツ、手前に椅子代わりのバケツ。
右から2列目奥から重しとしての水汲みバケツ②をぶら下げた小型サーフ三脚、手前にリュックとゴミ袋。
一番右がロッドケースです。

角度を変えて斜め右後ろから見るとこんな位置関係。
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左横から見るとこんな位置関係です。
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のべ竿の中央あたりを三脚のアームに掛け、竿尻はリュックの持ち手に差し込みます。
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竿尻の差し込み拡大図
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仕掛けが水中にある時は竿は手に持って豆アジのアタリを待ちますが、釣り上げて豆アジを針から外す際にはこの三脚とリュックの持ち手の使い方が手返しを良くする秘訣なのです。


その理由1:
竿の移動距離と移動角度が小さく、動作のムダを小さくできる。

釣れたら竿と仕掛けを足元に寝かせるように置いて、針に掛かったままの豆アジが熱い堤防のコンクリートの上で跳ねているのを外していく方をよく見かけます。
これは
 1)立ち上がって釣る。
 ↓
 2)釣れたらしゃがんで竿と仕掛けを地面に置く。
 ↓
 3)豆アジを1匹ずつ外しては少し歩いてクーラーボックスに入れる。
 ↓
 4)外し終わったらアミカゴにアミエビを詰め、立ち上がって仕掛けを振り込む。

と結構しゃがむ動作と立つ動作を繰り返すことになり時間と体力のロスに繋がっているケースが多いのです。
見ているとほとんど反復横跳びを延々と繰り返しているような人もいらっしゃいますね。
熱中症の原因にもなりますし体力の消耗は集中力の低下にもつながりますので動きはできるだけ小さくしましょう。


その理由2:
座ったまま豆アジを針から外すのに都合がよい。

また豆アジのデリケートな魚体を日に焼けたコンクリートに触れさせることは豆アジの食味を大きく損ないますので大変良くない行為です。

私のセッティングの場合、6本針サビキ仕掛けの下の方の針にだけ豆アジが掛かった場合には竿尻の差し込み長さは10~20cm程度で。
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6本針サビキ仕掛けの上の方の針にだけ豆アジが掛かった場合には竿尻の差し込み長さを50~70cm程度にスライドさせます。
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こうすることでバケツ椅子に座ったままちょうどよい位置で掛かった豆アジを空中に浮かせたまま外す事が出来るのです。

外した豆アジは1匹ごと潮氷の入ったクーラーボックスへ。

蓋の開閉回数を減らそうと2匹ずつクーラーボックスに入れようとすると豆アジが暴れて地面に落ちて拾い直すのに時間が掛かったり、時には落とした豆アジが跳ねて海に帰っていくことが多いです。

また6本針に5匹、など連掛けできたら、
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最初は竿尻の差し込み長さを長くして上針の方から豆アジを外し、途中で竿尻の差し込み長さを短めにスライドさせて下針の方の豆アジを外しています。
そうすると外し終わったときにはちょうどアミカゴが手元に来て次のアミエビを詰めるのに都合が良いのですよ。

 アミカゴにアミエビを詰める
 ↓
 仕掛けを投入する
 ↓
 豆アジを釣り上げる
 ↓
 豆アジを外してクーラーボックスに入れる
 ↓
 またアミカゴにアミエビを詰める
のルーティーンを全て座ったまま行い、動くのは両手の肩から先だけ、というのが理想です。

まとめますと「手返しを良くする」とは「豆アジを外しては次を釣る動作のムダを徹底的に省く」ということに行きつきます。


■釣れた豆アジの外し方■
サビキ釣りでの効率の良い針外し道具というものも販売されているようですが、私はあれは使ったことがありません。
左手で釣れた豆アジを持ち右手でハリスを引っ張って豆アジの口を引きちぎるのが最も早いです。
その為に私の自作仕掛けはアジ針0.3号に対して太すぎると思われる1.5号を使っているのです。
また太いハリスは絡みにくいため小サバの猛攻にも強く、結果としてそれも手返しの良さにつながります。


■玉網はなぜ必要か■
上の方の画像では左側に玉網を置いています。
「豆アジ釣りになぜ玉網がいるの?」と思われるかもしれませんがこれは掛かった豆アジにツバス、ハマチが食いついてくる事への対策です。
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豆アジシーズンにおける私にとってはツバス、ハマチはリリース対象ですが、これも抜き上げようとして幹糸が切れてアミカゴごとロストすることを避ける「手返し重視」が目的なのです。


豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズはまだ続きます。


今後の予定:
豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ③:小サバの避け方
豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ④:集魚剤の使い方
豆アジのサビキ釣りを極めるシリーズ⑤:竿の種類と長さと調子

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竿を掛けるサーフ三脚は背が高いとバランスが崩れます。
これくらいの小型のものが良いです。


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