フィッシングショーOSAKA2020で実物を確認した、ウェアラブル魚群探知機
ぎょぎょウォッチ
01外箱

なんとamazonでポチった翌日に届きました。
早く届くのはありがたいですが、今回そんなに急がなくてもよかったんですけどね。
配送業者さん、お疲れ様です。

この商品、2019年の夏にクラウドファンディングサイト「makuake」にて応援購入を募集されたところ、目標金額20万円をあっというまに突破。
最終的には目標の37倍、750万円ほどが集まったというものです。

こういう陸っぱりから釣り糸を付けて海に浮かべるタイプの魚探は有名な「Deeper」シリーズなどいろいろと発売されており、以前から気にはなっていたのですがモニター部分が結構大きいものかスマートフォンをモニターとして使うものかがほとんどで、そのモニターを扱うのに片手がふさがるか、地面に置いたモニターを覗きこみながら確認する、というのがどうも気になり購入を躊躇しておりました。

そこに出たのがこの「ぎょぎょウオッチ」
モニターを腕時計型にすることによりネックとなっていた片手のふさがりを回避できるようになったので「こんなのを待っていた」と購入に踏み切った次第です。

仕様:
開封前に箱の裏に貼ってある仕様書を確認(これはwebでも確認できます)。
02スペック

腕時計型モニターは300gありますが、海に投げ込む探知機は45gと軽量です。
錘でいうと12号に相当しますね。
エギングロッドや1.5号磯竿では遠投するのに少々不安がありますのでこれを投げ込む際にはシーバスロッドか投げ竿を使うようにしましょっと。

探知可能水深は45m、探知可能距離は約70mというのは私の普段の釣りでは十分な探知範囲で全く問題なし。ええ感じです。
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(上の絵に描かれているように船からでも、もちろん陸っぱりからも使えます)


箱を開けると本体と充電関係備品、取扱説明書がきれいに収まっています。
03開梱

下側のUSBのジャックが見えているモノ2つは腕時計型モニター充電用のUSBアダプタ。
アダプタはACコンセントに挿せるタイプと車のシガーソケットに挿せるタイプが入っています。シガーソケット用は気が利いてますが、私は既に同様の物を車に積んでますのでその分価格を下げてほしかった気もします。

気になるのは腕時計型モニターを充電する口が一般的なマイクロUSBではなく独自の細いピンである事。
酷使して断線した場合に代替品の入手が厄介ですね。


モニターはフル充電で連続16時間使用可能との事ですのでこれも私の通常の釣りでは問題ありませんし、もしもバッテリーが切れそうになったらモバイルバッテリーから追加充電も可能ですし。
ちなみに小型発信機の電源はCR2032のボタン電池で連続7日間使用可能と充分です。

では海に投げ込む前に部屋でそれぞれの電源を入れてみましょう。
05子機空気中

あれれ、モニターに何の反応もありませんよ?、と少々焦ったのですが後で分かって驚いたのは、小型発信機の底には金属端子が2つ出ていてそれらが水に浸かるとモニターに向けて電波が発信される仕様であること。
空気中にある時のボタン電池の消耗を防いでいるのでしょう。
これは気が利いた仕様ですねと気に入りました。


で、試しにボウルに張った水に浮かべてみるとちゃんと水深と水温が表示され、時間の経過とともに底の形状も映ることが分かり一安心。
06子機水上


こちらは腕時計型モニターを手首に付けたところ。
07親機

腕時計よりは大きいですがモニターサイズを考えるとこれくらいは必要ですね。
遠投する際に電波を拾いやすいように伸ばす内蔵アンテナは昔の漫画で出てきた腕時計型通信機のようで子供心をくすぐられてワクワクしますよ。

気になったのはモニターの日本語。
08フォント

中国の繁体字っぽいフォントです。
中国製ですからこのあたりは仕方ないですかね。
英語モードにしてみてもなんかダサいので日本語に戻しました。
まあこのアイテムの目的はモニターで魚影や海底の確認ですからよしとしましょう。


さてさて、では実際に海に投げ込んでみるとどうなるかの確認です。
2月15日(土)の小潮の日に最初に向かったのは須磨浦漁港東波止。
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ここは小潮の満潮で水深5mくらいだったはず、と思いつつシーバスロッドにPE1.5号のスピニングリールで投げ込んでみましょう。


最初はラインの高切れが怖くておっかなびっくりちょい投げ(汗)

特に夜釣りで投げ込む時にはガイドにラインが絡んでる事に気付かず全力で投げてパチーンと切れるのが怖いのでKガイドなど絡みにくい竿の使用を強くお勧めします。
ラインもPEではなくナイロンの方がトラブルが少なくていいですね。
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発信機の底の金属端子が上に向く事もなく、黄色の発信機は視認性もいいですよ。


モニターを見ながら引いてくると、魚影を見つけたところで「ピピピ」というアラーム音と「ブブブ」というバイブレーションで知らせてくれます。

ここで気になったのは腕時計型モニターを装着する手首を左右どちらにするかという点。
私は竿を右手に持ちリールを左手で巻く左巻き派なのですが、リールを巻く左手手首に装着するとリールを巻く際に手首が動いてそれに連動してモニターも動いてしまい確認がしづらいのです。

そこで竿を持つ右手手首に付け替えると、魚の反応があった際にアラームのバイブレーションが伝わり、それがまた魚のアタリそっくりなのですよ。
右手が魚のアタリと勘違いしてしまうんですね。

で、アラーム音だけにしたいのですが、アラーム音とアラームバイブは「両方をオンにする」か「両方をオフ」にするかの切り替え設定しかなく、音だけにする訳にいかないと。

まあ、これの使い方は発信機に仕掛けや餌を付けずに魚影を探す事ですから、早く慣れて振動をアタリと勘違いしないようにするしかないですね。
でも慣れた頃には実際に釣っているときのアタリへの反応が遅れそうでなんかイヤ(汗)
ここは次の製品では「アラーム音」と「アラームバイブ」を独立してオンオフできるようにして欲しいところです。


そして足元までずーーっと引いてきますと波止のキワで魚の反応が出ました。
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一見魚がうじゃうじゃいるように見えますが、このモニターの見方で注意すべきことは、この魚探の発信機はGPS機能は搭載しておらず位置情報と表示の連動がされないこと。
モニターは時間軸で左側ほど過去、右側ほど現在の発信機の場所の情報を表示しているので、魚を見つけたところで巻き取りを止めると同じ魚を何度も検出するので画面が魚だらけになってしまうんですね。

またデータを保存できないのでDeeperのように日時と位置情報と連動した探知結果や海底図面の作成もほぼ不可能。

要するに「今、自分の前の海の深さと水温、魚影の有無をリアルタイムで見るためのもの」というシンプルな仕様な訳です。



家内:
いろいろ確認できたようだけど、結論としてこのお買い物は満足したの?

うん、釣りに関するものは仕掛けも料理もシンプルな方が良い、という私の基本的な考えに合ってるのでこれで十分満足だよ。
上を見るとキリがないけど、Deeperの半額くらいだし。

ただ、、


家内:
? ただ?


最大の改善要望点は「ぎょぎょウォッチ」、というネーミングです!(汗)


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